All you need is love January 10 2021
店で取り扱う商品をチョイスする上で指針としているいくつかの要素がある。
その中でも一番大事にしている要素として挙げられるのが「その商品を愛せるかどうか」である。
AREth チームが開発に携わった DEELUXE のスノーボードブーツ、RIN を例に挙げてみよう。
AREth 代表の永坂光寛をはじめ、小松吾郎や西山勇ら開発に関わったチームライダーとは自分で店を始める前からの旧知の仲で、彼らがどんな山で、どんな滑り方をしているのかを僕自身よく知っている。
だからこそ、彼らがスノーボードブーツを生み出す上で抑えているポイントのひとつひとつに共感できるし、納得もできる。
共感と納得をもって何かを見続けた時、そこに生まれるのは愛着だ。
店の人間が商品の魅力を客にアピールする時、持っていて最も心強い武器はその商品への愛着だと思う。
「僕はこの商品のこういうところが本当に素晴らしいと思うし、めちゃくちゃ気に入ってるんですよね。」
そう言われてこの商品微妙そうだなと思う人がいるだろうか。
styrus は僕がひとりでやっている小さい店だから、愛着のない商品はひとつとして扱っていない。
これはとてもラッキーなことで、小さい店の強みでもあると思う。
この話の流れでいくと、僕が店頭で繰り広げているのはお惚気トークということになるが、人へのお惚気が微笑ましいのだから、物へのお惚気も微笑ましいに違いないはずだ。
うちで取り扱っている商品が気になって、その商品の魅力を知りたくなったらぜひ店頭へ。
微笑ましいお惚気トークをたっぷりとご用意してお待ちしております。
人生とは旅である January 05 2021
東京で生まれ育った自分にとって、スノーボーディングは常に旅であり非日常で、特に毎年シーズン初めの何日かはその非日常を身体に馴染ませるところからスタートする。
体感温度はもちろん、目に映る景色や外気の匂い、クルマの運転に求められる事まで、雪の無い街とは明らかに違う世界がそこには広がっている。
最初はまるでリアルな映画を観ているようだけれど、通うたび身体に馴染み、半月もすれば当たり前の光景になる。
非日常が日常になってゆく、その変化のグラデーションは毎年の事ながら新鮮で、刺激的で、心地よい。
今シーズンは特にいきなりコンディション抜群で最高のスタートを切る事ができとても幸せだ。
春になるまでの短い間の享楽に全力で耽りたいと思う。
Thank you Jake November 22 2019
僕が初めて買った"まともな"スノーボードは夕焼けグラフィックの CUSTOM 155 だったし、ブーツは DRIFTER だったし、バインは黄色と黒の CUSTOM だった。
おろした初日の1本目から、死ぬほどスムーズに雪面をクルーズできて、自分がいきなり倍くらい上手くなったんじゃないかと錯覚したのを覚えてる。
クレイグ、テリエ、ヨハン、ギギ、いけてるライダーはみんなサポートされてた。
90年代、スノーボードバブルの時代にあれだけあったブランドがほぼ根絶やしになった後も、ずっとシーンを牽引し、ギアの性能を向上させ、それを今でも続けているブランドなんて他には無い。
最初のカムバックの時、ウチみたいな小さいローカルショップをサポートするプログラムを立ち上げて、目に見えて待遇が変わって、その影響力の強さに感心したっけなあ。
本人には直接会ったことは無いけれど、ディーラーの端くれとして少しでも関われてうれしかったです。
あなたの作ったものはとてつもなく大きいし、これからもずっと続いていく。
訃報を聞いて勝手にショック受けて落ち込むのはクレイグの時以来だぜ。
Thank you Jake, Rest in Peace.
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